Windows VistaでIPv6化は本当に加速するのか?

Windows Vistaは標準でIPv6に対応している。XPでもIPv6に対応させることはできたが、コマンドプロンプトでコマンドを入れてインストールして利用する形となっているため標準対応しているとは言いがたかった。
VistaによってOSレベルでのサポートがされることによってIPv6化が一気に進むだろうと多くのメディアは報じている。
しかしながら本当にIPv6化は加速するのだろうか?そもそもIPv6化に熱心なのはアドレス空間が不足しているアジア圏が中心であり、もっぱら日本はその推進役をしているわけだが、他国に目を向ければアメリカをはじめIPv6化の声はまだまだ小さい。
これは歴史的経緯からアメリカを中心にホスト部が24ビットのクラスAや16ビットのクラスBを割り当てられている組織が多く、アドレス枯渇が身近な問題でないことによる。
加えて端末だけIPv6になったところでどうなんだ?ということもある。結局カプセル化して送ることになってしまうので、本当の意味でのアドレス枯渇問題や経路爆発問題が解決されるわけではなく、経路上のすべての機器がIPv6に対応しなければならない。
とはいえ今回のクライアント端末がIPv6に対応することでフルIPv6化の道も開けてきたということになるのだろう。

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