ZabbixでIPMIを使用したハードウエア監視について

DELLのサーバと言えば、iDRAC (デルリモートアクセスコントローラ)というもので昔はload averageが高くなりすぎてサーバが制御できなくなったの再起動に使用したり、ハードウエア情報を監視したりしていたが、今ではIntelligent Platform Management Interface (IPMI) という、標準化されたメッセージ・ベースのハードウェア管理インターフェースがあることを最近知った。
BMCという方式で実現されており、サーバ本体のIPアドレスとは別のアドレスを設定することで、iDRACがなくても、ipmitoolを使うことでサーバの再起動やハードウエアリソースを取得することが出来る。
「標準化された」というところがポイントで、サーバのメーカーが違っていても対応できるところが最大のメリットで、昔の記事ではYahoo JapanでもIPMIでの大規模サーバー管理をしていることが掲載されている。
ZabbixでIPMIアイテムを取得する方法は、Zabbix2.0.4でIPMIアイテムを収集する。 #Zabbix #自宅ラック勉強会が大変参考になる。
SoftLayer上でZabbixを動かしエージェントの自動登録やAuto Scaleとの連携を行うもハードコピーが多く非常に分かりやすい。
単位がdiscrete のセンサーの値はZabbixで非対応 という点がポイントで、ほとんどの値が取れないのはZabbixのバージョンアップを期待するしかない。
Zabbixを使ってIPMI監視(HP iLO編)で紹介されているように、ipmitoolを駆使して外部チェックすればほかの値も監視できるのかとは思うが、やっていない。。。。
ところで、ipmitoolでZabbixからハードウエア監視をしようと試してみたところハマったポイントがあったので紹介しておく。
ハマったこと1)Destination Host Unreachableで切り分けに手こずる
ローカル(-I lan -U -H オプションを指定しない)からは取得できるのに、BMCに設定しているIPアドレス宛では
No response from remote controller
Get Auth Capabilities command failed
Error: Unable to establish LAN session
と表示されてしまうという事象だ。
結論としては、Zabbix監視サーバ(ipmitoolで監視対象となっているサーバとは別)からは通信ができるので問題なく、
切り分けしようとしてハマったというオチなのだが、ipmitoolを実行しているサーバと同一サーバで設定しているIPアドレスは同一セグメントなのに
Destination Host Unreachable
となる。。。
これは仕様なのかもしれない。
ハマったこと2)IPフィルタリングで手こずる
623/udpなのだが、UDPパケットだけに戻りパケットをちゃんと通してあげる必要がある。
戻りパケットはdestination portが631ではなくsource portが631なので注意!
destination portが631だと勘違いしてこれまた手こずりました。。。。
参考)
BMC: 業界標準のシステム管理コントローラ
ipmitool のリモート操作に必要な設定
ホストOSのLinux側で、筐体のBMC(IPMI)に設定されているIPアドレスを調べる
ZABBIX Forums IPMI監視のセンサーについて
ZABBIX Forums IPMI Discrete Sensors

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