交付運用報告書を眺める機会があったので、確認してみると驚かされることがいくつかあった。投資信託を購入する際には注意した方がよさそうだ。
1.組入ファンドがニッセイ高金利国債券マザーファンド100%(ニッセイ高金利国債券マザーファンドが高金利国の債券を購入している)
ニッセイ高金利国債券マザーファンドを購入できる場合には、あえてニッセイ高金利国債券ファンドを購入する必要がない。(信託報酬、その他費用を2重で支払っている構図になる)
2.運用成績が参考として掲載されている各ベンチマークに比べて悪い
平均値2.1%(最大17.6%、最小-15.5%)になっている。平均値だけで見れば日本国債券以下で、ブレ幅で行けば、新興国債券に近い。高金利国債券(=リスクをっているはずなので、)新興国債券に近いベンチマークを得られているはずなのに、平均値は日本国債券以下というのは、運用成績があまりにもひどい。
日本国債券のベンチマーク 2.2%(最大9.3%、最小-4.0%)
先進国債券のベンチマーク 6.7%(最大30.4%、最小-12.3%)
新興国債券のベンチマーク 4.0%(最大24.1%、最小-17.4%)
ベンチマークとの差異理由については、「当ファンドはマザーファンド受益証券への投資を通じて、信用力が高く、相対的に金利水準の高い国の国際等を投資対象とし、流動性・投資環境等を考慮して組入国や組入比率の変更を行うことから、コンセプトに沿った指数が存在しないため、ベンチマークなどを設けていません。」と理由になっていない記載がある。参考情報に各ベンチマークとの比較を掲載しているのにもかかわらず。。。。