Interop2016に参加してきました

今年で3年連続参加した。
今年のテーマはIoT。印象に残る内容を記しておきたい。
まず初めにCiscoの基調講演では次のような講演があった。
セキュリティはビジネス成功のための重要な要素でありコストやビジネスを加速させるための足かせとなるような必要悪ではない。セキュリティはもはや一人で考えられない。チームプレーで爆発的に増えるノードやそれをねらった攻撃に対応しなければならない。
次に、IoTについての行きつく将来像について考えてみたい。
IoTとはこれからいろんなディバイスがインターネットにつながっていった結果人間の数よりも遙かに多くのノードが接続されることを意味する。人間がやる必要がなかったがネットワークにつながっていなかったがために置き換えできなかった仕事が機械に任せられるようになる。
インターネットには大量のデータが蓄積されるようになるためビックデータを元に判断できるようになればノードにはさほスペックが高くないノードでも対応できるようになる。
ただ低遅延と高カバレッジが課題でありこの課題を解決することが5Gにつながることとなる。
今当たり前にやってしまっているルーティン業務がなぜ人間がやらないといけないかを常に問う必要がありそうだ。
IoT実現のため、もしくは実現されることによって人間はより快適なネットワーク構築の一部となる一方で、ディバイスに仕事や業務をとって変わられないようにするために創造的な業務を遂行する必要がある。
それができなければ(おおむね2020年までに考えられないようなら)ディバイスにとってかわられ、生き残れないかもしれない。
最後にW3C標準化におけるインターネットが進化したとしても、人間が大切にしたいことについて書いて締めくくりたい。
慶応義塾大学 村井教授がプレゼンターを務めたパネルディスカッションだが、インターネットが進化するといろんな地域とリアルタイムにコミュニケーションできるようになることについての問題点が提起されていた。
いろんな利用者がインターネットを利用する上で、標準化は欠かせない。しかし、標準化の過程において、大多数が少数を無視して(あるいは考慮することが出来ずに)標準化されることが文化を消し去ってしまうことにつながることに警鐘を鳴らしていた。
例えば、日本語の縦書き、ルビであったり、もしかするとアラビア圏の右から左へ記述する文章は、その他の地域においては必要としない表現であるが、残しておかなければならない重要な文化である。この内容を念頭に今後も標準化や異文化交流を進めていかなければならない。

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