iDRAC9

クラウドファーストの時代にあえてオンプレで挑む。

ということで、DELL PowerEdge T440を購入する機会があった。
私がPowerEdgeに出会ったのは、12年前。PowerEdge 2850という2Uサーバだった。
そこから個人的に現在も利用している PowerEdge T110 II を含めると少なくとも3台目に出会うことができた。

T440が素晴らしいところはツールレス保守ができるようになっていて、ディスクのホットプラグ対応はもちろん、電源のホットプラグ対応もされており、簡単に抜き差しできる。一方でフロントベゼルでカギをかけておけば、電源すら入れることができなくなる。

個人的にPowerEdgeが好きなところはツールレス保守だけではなく、iDRACだ。
iDRACというのはサーバOSとは別に管理用のOSが存在しており、iDRACを通じてサーバの再起動ができる。(例えば、サーバOSのLoadAverageが100になってrebootコマンドすら受け付けできなくなった場合には、通常ならリセットボタンを押せばよいが、サーバがデータセンターに配置されている場合など、リモート保守しないといけない場合にはリセットボタンを押すことも難しい。iDRACがあればリセットも容易だ。)

昔はiDRACはオプションだったが、PowerEdge T110では、iDRAC6が搭載されていた。
iDRAC6は管理用ポートがオンボード共通になっており、テキストベースのGUIだった。iDRACでIPアドレスを設定できるが、このアドレス宛にはSNMPしか対応していない(はず)。

ところが、T440に搭載されていたiDRAC9 Enterpriseは、iDRAC専用ポートからアクセスできるようになっており、iDRAC6とは異なり、LOM(Lan on Motherbord)とは別になっているので、セキュリティ上メリットがある構成となっており、またブラウザでアクセスできるようになっている。ブラウザでアクセスできる管理コンソールでは、グラフィカルにサーバの状況が分かるようになっており、電源のオンオフも可能だ。
つまり、電源をオフにした状態のまま、先ほどのフロントベゼルに鍵をかけていても、iDRAC経由での通信は受付されており、そこからパワーオンが可能である。

一つ困ったことは、ログイン方法がわからなかったことだ。デフォルトでは、
ユーザ:root
パスワード:(設定なし)
になっていることに気づくのにしばらく時間がかかった。
パスワードは管理コンソールからログインした上で設定する必要があった。

添付のマニュアルが分かりにくいこともあり、少し改善してほしいところがある。
また、日本語訳が不自然なところがあったので、英語の原文が分かっていないと理解しづらい点がある点があり、この点もぜひ改善してほしい。

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