自分たちの労働条件を獲得する難しさ

プログラマやSEなど実務業務に当たるエンジニアは会社の決められた待遇の中で業務を行っている。僕の場合には、前職が労働組合があった関係もあって、労働条件はかなりよいほうだと感じていたが、転職してからというもの、会社が大きくなるにつれて労働条件が悪化していることが目に見えてわかった。
資本主義において、会社は最大利潤を追求する組織。経営者の確固たる従業員への思いやりの理念がなければ当然労働条件は悪化するものである。それは、純利益を最大化するためには、売り上げを上げることよりも、支出を減らすことのほうが簡単だ(少なくとも選択肢がある)からだ。
働きやすい環境を確保ならびに維持することは、生産性を最大化するための必要最低条件であり、従業員はこの努力を忘れてはいけない。経営者は実務作業をしているわけではないから、働きやすい環境というものが何なのかは現場にいなければよくわからないはずだ。
会社を大きくする上では、従業員を多くとっていかなければならない。現場の人間が誇りを持って新しい人を招きいれられるように労働環境の確保は行わなければならない。
しかし一方で従業員の立場は弱いものである。自分たちの思いを経営者に伝えるためには相当のポストになければならない。自分たちの思いを言葉に表さなくても経営者に伝えられればなんと良いことだろうか??
ところで、日本の法律には労働組合法というものが存在する。従業員は特定の職種以外であれば労働組合を結成し、経営者にその思いを伝えることができる手段が用意されている。
前職では当たり前のように労働組合と会社は話し合いの場を持っていた。労働組合は足の引っ張り合いになる可能性もないわけではないが、少なからず労働条件という題目において経営者と従業員が話をするためのツールであることは間違いないのだ。

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